アイヌ文化プロジェクト:「藤戸ひろ子と学ぶ先人の知恵シリーズ」アイヌ刺繍編が開催されました〜午後編

引き続きチシポ作り〜午後編

午後からもチシポ作りが続きました。

サビタの枝を削り、外側の部分が出来上がれば、次はいよいよ針を刺しておく布にアイヌ紋様の刺繍を入れていく段階がやってきます。 

まずは、刺繍の糸選びから。

植物で染めた糸などが並び、糸を見ているだけでも癒される感覚になりました。 

糸を選んだら、紋様の入れ方を藤戸さんから学んでいきます。

驚いたのは最初も最後も玉留めをしないこと。 

玉留めしない事をはじめ、アイヌ文化では一つ一つの行為に意味があり、そのことをとても大切に誠実に行っている気がしました。 

刺繍を進めていくうちに、ひと針ひと針、人によって大きさにも幅にも違いがでました。 

座って縫うのが好きな人、立って縫うのが好きな人。 

正解などなく、あなたやり方も私のやり方も人それぞれ、その思いのままでよい。 

完成したチシポが並んだ光景は、それぞれの個性があふれたとても美しいものでした。 

参加された方は、一生の宝にするとメッセージを下さいました。   

チシポ作りは、材料となる枝が使える季節に限りがあるので、第一回目の講座に参加された方のみが体験できるものになります。 

次のチシポ作りは来年になりますが、その時は是非ご一緒して下さい。 

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