2023年5月14日は「藤戸ひろ子と学ぶ先人の知恵シリーズ」サラニプ作り編
2日目の講座は、オヒョウの皮を使ったサラニプ作りです。
この日も、藤戸さんと森へ入り、サラニプに適した木の皮を探すところから始まりました。
木の樹皮がとれる木が見つかり、必要な量だけ木の皮を剥いでいきました。
- 皮を全て剥いでしまうと、その木が生き続けていけないため必要な量だけを頂くこと
- 一本の木からは一度しか剥がないこと
- 剥いだ木の様子は、森に入る度に1年間は見守ること
などを、森の健康のために行っているそうです。
木の皮を剥いだあとも、その木が生き続けていられるようにと、元の表皮部分を絆創膏代わりにして木に貼り付け、近くにあった蔦で巻きつけました。
ひびきの丘が、今のこの時代にみなさんとシェアしたい想いが詰まった森の散策となりました。
参加された方は、木の皮をナイフで剥いでいく時に「ごめんなさい… 。」という気持ちになったとおっしゃっていました。
実際に自分で木の皮を剥ぐという事を体験すると、想像していた以上の感情が湧き上がってくるのかもしれません。
今回取った木の皮は、藤戸さんが一旦持ち帰り、沼につけておかれます。
3ヶ月後には、材料として使っていけるようになります。
午後から、すでに乾燥された状態のオヒョウを使って編み始めます。
繊維を割いては編んで、繊維が細くなってきたら、足しながら編んでを繰り返し、長い長い一本の紐に編み上げていきます。
一つのバッグを作るのに、編んでいくというシンプルな作業が続いていきますが、自分のリズムの中で、手を動かし続けていく心地よさのようなものが感じられました。
藤戸さんから「家でも編むように」と樹皮をもらいうけ、それぞれの日常に戻った中でも編んでいく日々が続いています。
次回の講座は、6月10日(土) の午前中を予定しております。
手仕事講座として、アイヌ刺繍とサラニプ作りと同時に開催します。
また近日中にお知らせをお届けしたいと思いますので、ぜひご興味ある方は、ご参加お待ちしております。